SFマガジン 1975年1月号

キーフレーズ

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目次

雑誌「新青年ーを中心に活躍していた人だ。 ばりわからないだろうから、短篇集の腰巻きに載った 三冊の短篇集はその「新青年」に昭和二十三年ごろか〈評〉を読んでいただくことにしよう。 ら連載された〈まぼろし部落〉を中心に編集した作品集 だが、このシリーズは発表当時大きな話題を呼び、二十この「不思議小説」には諷刺もあり、ユーモアもあ 四年と二十六年の二度、直木賞候補になっている。惜く り、また多少のニヒリズムもまじっている。ボウとか、 も受賞にはいたらなかったが、三橋一夫の名前は戦後ホフマンなどを連想させるが、むろん、そういったもの 「新青年が生んだ唯一のファンタジイ作家」として記憶の亜流ではなく、独自の個性をもっている。この作者の しておきたい。 個性は、ボウなどには見られぬ一種の飄逸の味をもって さて、その作品だが、この紹介が大変にむずかしい。 ファンタジイ作家というのはほとんど誰でもそうだが、 また、この作者は不思議な才能に恵まれている。むろ ストーリイよりもムード、フィ ーリングが勝負だから、 ん、これまでこの種の才能が登場しなかったのではな 間に中継者が入ってはどうも、作者の心が伝わらない。 。残念なことに怪奇小説やユーモア小説などに流され したがって、「招く不思議な木」「ばおばぶの森の彼方」ていってしまうのが常であった。そういう伝統に抵抗す 「鏡のなかの人生」「空袋男」といったタイトルだけのほるならば、文壇小説に新しい窓を開くことは疑いのない うが、むしろ感覚的にわかっていたたけるのではなかろところだ。 うか。むろん、作品をそのまま引用すればいいに決まっ 〈サンデー毎日〉 ているのだが、。 ヘージ数の都合上、それもできない。し ーー、物ー、、し、これ 三橋君の不思議小説は決してただのナンセンス物語で はない。高級なる哲学と素質の所産であり、かの妖怪ア 《 ( 物・僞たけでは、 マデイウス・ホフマンの塁に迫る質量を内に蔵して螢然 せつかく、 ぼくが三橋と輝くであろうことを、ここに予言して散てはばから 一夫というぬ。 埋もれた作 〈林房雄〉 家の名前を だしてきて生きる苦しさと悲しさの中から、譬えようもなく美し も読者にはく楽しいよろこびと、あらゆる人の胸にしみとおる希望 しノし の泪を描き出してくれる。これほど人間に「生きる力と 簽どんな作家夢」を与えてくれる小説は稀であろう。 ・なのかさっ 〈山本周五郎〉 「不思議小説第ニ集鬼の末裔」表紙 こ 209 ・ :

ところが「星雲」に〈こてん古典〉を連載してるなんてことはな - 鷺〈一・・物これほどのく、き 0 と今ごろ、どこかの潰れかか 0 た三流会社で、 を第 ( ~ 珮 ) ) ~ 驫決意と内容アレルギ 1 性鼻炎のためにグスグスする鼻を押えなが ら、お茶汲でもやっているにちがいない。「星雲」が創 たにもかか刊号で潰れてよかったなあ。 ( しかし、考えてみると、 載曇わらず「星現在の生活とそれほど大差はないや ) を鬢雲」は、惜「星雲」を入手することは現在ではほとんど不可能だ ・、。しいかなこが、後記にアメリカから一千部、オーストラリアから五 簔罎の創刊号一百部の注文がきているという記事が載っているから、あ 冊のみで潰るいは日本よりも容易に入手できるかも知れない。 ( 事 , れてしま 0 実、一年ほど前のアメリカの某古書店の通信販売目録に 泳たのだ。現名前があったという ) 在のファンに「星雲」という雑誌がかって存在した ところで「星雲」創刊の年から二十年めの今年、長い ことが比較的知られていないのは、そのためだ。それに 1 「マガジン」一冊しか雑誌のなかった出版界 して潰れた理由が編集、内容のまずさによるものでは に「奇想天外」という二番めの雜誌が誕生した。 なく、取次店とのゴタゴタによるものであったというか ( 現在は休刊しているけれども ) 中日ドラゴンズの優勝 らタメ息をつかざるを得ない。 と雑誌の誕生、この両者の間には科学のカでは解決 「星雲」の発刊と同時に「希望ある輝かしい新しい科学し得ない " 謎のオカルト秘法の超秘密″があるにちがい " 表 小説の出現」を目ざして「日本科学小説協会」が設立さない。 ( 最近、ぼくはこればっかり書いてるね ) なんで - 一師 れ、前記「星雲」スタッフ三氏のほか、林髞、原田一一一もいい、 中日ドラゴンズと結びつけて書いてしまえば、 話夫、竜胆寺雄氏らが役員に就任したが、これも「星雲」それでいいのだ。 の挫折とともに自然消減してしまった。 もし、この時「星雲」が潰れず、その意欲に満ちた編囹幻想小説作家三橋一夫 集態度で発行を続けていたならま、 。いったい現在の日本 地図はどう塗り変わっていただろうか。なにしろ、 昭和二十九年にはまた、本格ではないが、フ 当時活躍していた関係者で、現在名前を知られてい アンには見逃せない一風変った短篇集が三冊刊行されて る人といえば、前述の香山滋、矢野徹ぐらいのもので、 いる。不思議小説集と銘うった「腹話術師」「鬼の末裔」 そのほかの現一線級作家たちはひとりも登場していなか「生膽盗人」 ( 室町書房刊 ) の三冊だ。作者は三橋一 ったのだ。他人のことはともかく、ぼくなんか絶対に夫。あまり、なじみがない名前かも知れないが、戦後、 : : ・ 208 :

第す = をを 0 ゞ第 1 を第一を 「宇宙塵」 ( 昭和三十二年創刊 ) さまだ存在してい文学としての科学小説木村生死 号 なかったこの時期に、戦前戦後を通じて最初の商業エヴァリスト・ガロア小堀憲 創専門誌が産声高く誕生したのだ。「星雲」の発行元は森 の道社で、そのスタッフにはごそんじ現界の長老の 「星 びとり矢野徹氏をはじめ当時の界の第一人者木村生ざっと、こんなぐあいだ。日本人作家こそ現在の 死氏や太田千鶴夫氏らが名を連ねている。創刊号はファンには知られていない名前ばかりだが、翻訳作品の : 専 判一七二ページという立派な体裁で、″米ソ科学小説傑ほうはおなしみのそうそうたるメイ、 、ノーが並んでいる。 作集″なる特集を組んでいて、その内容は驚くほどレベアシモフ、ラインスターらからの創刊の祝辞も寄せられ に初 ルが高い。まずは、その目次を見いてただくことにしょており、ともかく、現在の雑誌に伍しても決してひ 本 けをとらない質と量を持った雑誌であった。第二号には ォルダス・ / 、ツクスレーの「みごとな新世界」 ( すばら しき新世界 ) の版権を獲得して連載を予定するなど意欲 満々の編集ぶりであった。その意気ごみのほどは″編集 室から″という後記の次のような一文からも読みとれ る。 米ソ科学小説傑作集 、ハインライン 地球の山々は緑 ( 米 ) ヘンダーソン爺さん ( 米 ) クリス・ネビル ああ誇らしげに仰ぐ ( 米 ) ジ一ユディス・メリル ・アレ・フィヨーフ 試射場の秘密 ( ソ ) 本誌を飾るであろう科学小説が、読者が久しく待って 得られなかったすばらしい豊かさを提供すると私たちは 失われた信ずる。 宇宙線爆もはやわれわれは愚作には飽きた。思想も低く人間的 - 弾 識見も低劣、時代ばなれのした旧い感性にもへきえきす 地球緑山る。 ( 木村生私たちは高らかに歌う。肩をそびやかして、人類の前 進を歌う。 横堀純夫た。私たちは美しくありたい。私たちは宇宙とともにあ 白骨塔 る。私たちは宇宙の歴史のうえに深い呼吸をする。 ( 略 ) 、」 ) ~ 」千代有一一一本誌はたのしい充実感と新鮮な感動によ「て編集をつ づける。御後援を御願いしたい。